先生のコンサートが終わってハラペコだったので、
ホテルまで夜の街をプラプラ歩きながら、
どっかでラーメンでも食べようか作戦は失敗に終わった。
迷子になちゃったのだ。
コンサートの素晴らしい演奏に浸りながら、いい気分で夜風を感じながら夜の街を歩く。
翌日にレッスンを控え、緊張でちょっと気が重くなりつつも、
自分がピアノ演奏を学ぶ端くれであることに酔ったりもしながら、
夜の街を歩くことを楽しんだ、途中までは。
スマホや観光案内のパンフレットを頼りに進む。
特に複雑な道ではなく、至ってシンプルな道のり。
こんなところで、どうやったら道に迷うのか?
自分は、昔から方向オンチの地理オンチなので、よく道に迷う。
自分がどっちから来たのかわからなくなったり、
行きたい方と逆へ行ってしまったりとかしょっちゅう。
あれは確か、二十歳になるかならないかの頃、友達と横浜の元町へ行った時のこと。
その友達も方向オンチなのだ。
二人でプラプラと通りを歩いて、あるお店に入った。
お店の中をひととおり見て、結局何も買わずに出てきたところ、
もう二人ともどっちから来たのかわからなくなってる。
自分は「右じゃない?」と言い、友達は「違うよ、左だよ」と言い、
しばらく右だ左だと言い争って喧嘩になりそうになった。
で、その後、どっちかに進んで行きたい方角に行けたのだが、
お互い、自分が主張したとおりに進んだから行けた、みたいに思い込み、
「あたしの言ったとおりだったよね〜」
「違う、あたしが言った方が正しかったでしょ」
と、それぞれ自分の方が正しかったと言い始めて、また喧嘩になりそうに。
結局、それぞれ心の中で、
「自分の方が正しかった。コイツより自分の方がまだマシな方向オンチだ」
と思ってムリクリ納得したようなのだ。
本当のところ、どっちが正しかったのかは今だに不明だ。
話を元に戻して、ホテルの方角に向かってメイン通りを進むにつれて、
夜の街は次第に賑やかになってくる。
土曜日ということもあって、あちこちで若者がグループで楽しそうにはしゃいでるのが目につく。
久々に夜の街を歩くのを楽しんでいたけれど、
だんだん賑やかすぎて好きになれない雰囲気になってきた。
ラーメンだけ食べてとっとと帰ろう。明日はレッスンだし。
有名なラーメン街の辺りまで来ると、街はさらに賑やかに。
賑やかなだけじゃなくて、なんだか雰囲気がちょっと怖い。新宿のあの辺みたい。
ラーメン街に到着。したら、どこのお店も激混み。長い行列まで作ってる店も。
並ぶのは嫌だし、入れたとしても一人だと居心地が悪そう。
やーめた。どっか別のところで食べよう。
と、またとりあえずホテルの方角に向かって歩き始めたのだが、
なんか早速、どっちに進めばいいのかわかんなくなっちゃってる。。
Googleマップを見ても、いまいち自分がどこにいるのか、どこを歩いているのかわからない。
もしかしたら、ラーメン街を出た時、逆の方へ行っちゃったのかも??
で、しばらくの間、スマホでGoogleマップと格闘しながら、
あっちかも、いや、こっちかも、と同じ場所を何度も何度も行ったり来たりウロウロしていた。
すると、、一人の見知らぬチャラそうな男(歳はアラサーぐらい?)が突然、
「ねえ、さっきから何してるの?」と声をかけてきた。
何これ、ナンパ? さっきからって、いつから見てたんだ、キモっ。
「道に迷っちゃって・・」と自分。
「どっから来たの?」と男。
「本州」と自分。
「どこ行くの?」と男。
「ホテルに帰るの」と自分。
「ねね、LINE交換しようよ」と男。
「すみません、忙しいんで」と自分。
あーやだやだ。自分、ナンパ男もナンパされるのも大嫌い。
ナンパされる人って、特に女性として魅力があるとかではない、ということは知っている。
すごく綺麗な人や可愛い人は、ナンパのターゲットにならないらしいのだ。
おとなしくて押しに弱そうなタイプが目をつけられやすいらしい。
自分は多分これに当てはまる。
ナンパ男の目的は知れてる。適当なところなら誰でもいいのだ。
高嶺の花ではなく、簡単に引っかかりそうなのを狙うようなのだ。
自分はこんな風に軽くしか扱われないのかと思うと、非常に気分が悪い。
そそくさとナンパ男をかわして、ホテルの方角への道を探して再びウロつく。
なんとかGoogleマップと現在地が一致し、やっと道がわかったのだけど、
だいぶ時間を食ってしまった。ハラペコな上にクタクタ。
もうどこで何を食べたらいいのかもわからない、調べる気力もない。
もういいや、コンビニで何か買ってホテルの部屋で食べよう。
というわけで、旅先での第1食目はコンビニ飯となったのだった。
何を食べたのかというと、
冷やしたぬきうどん、生ハム、コールスローサラダ、だったかな。
次の日がレッスンなのでお酒は控えようと思ってたけど、
迷子になったのと、ナンパというアクシデントにあったのとで気分がクサクサしてたので、
ちょっと飲んじゃうことに。
いつもよりだいぶ少なめ。ビールと缶チューハイ1本ずつぐらい。
やってみると、ホテルの部屋でコンビニ飯も悪くないなーと思った。
人目が気にならないし、何よりリラックスできる。ちょっと味気なさもあるが。
それにしても、まさかこの歳になってこんな旅先でナンパされるなんて。。
しかしナンパは、この日だけでは済まなかったのだ。
翌々日も同じような目に。。この話はまた今度。
コメント
お疲れ。マイゴではなくてナンパだったのね。
それは、お疲れ様でした。
ぼくはナンパされたことはないけど😅、大変だねー。
その街が嫌いになったら困っちゃう。
逆ナンはあまりないでしょうねぇ
私もしたことありません。
にゃんたさんもいっぱいナンパしましたか?
ナンパされると、自分はゴミ処理器にしか見えないのかな、、
と悲しくなります(◞‸◟)
お芋のぎんつば美味しそ