かてぃん(角野隼斗さん)のピアノコンサートへ行った。④ ~ラモー 雌鶏~
からの続き。
Cateen かてぃんこと角野隼斗氏の、全国ツアー 2023 “Reimagine”
プログラムの中の
J.S.バッハ:パルティータ 第2番 ハ短調 BWV 826、は最高に素晴らしく、
前記事に書いたラモーの雌鶏と同じくらいに、自分のお気に入りとなった。
かてぃん氏が、あんなにバッハが似合うとは知らなかった。
自分の勝手なイメージで申し訳ないが、
かてぃん氏は、どっちかっつーと、バッハよりも
ラフマニノフとかショパンとかリストとかの、華々しいダイナミックな曲を弾く印象だったのだ。
当日のプログラム。
J.S.バッハ:インベンション 第1番 ハ長調 BWV 772
ラモー:新クラヴサン組曲集 第2番(第5組曲)雌鶏、未開人
グルダ:プレリュードとフーガ 変ホ短調
角野隼斗:追憶
J.S.バッハ:主よ、人の望みの喜びよ BWV 147
J.S.バッハ:パルティータ 第2番 ハ短調 BWV 826
Ⅰ. Sinfonia Ⅱ. Allemande Ⅲ. Courante Ⅳ. Sarabande Ⅴ. Rondeau Ⅵ. Capriccio
________角野隼斗:胎動
角野隼斗 Hayato Sumino Official Websiteより
角野隼斗:Human Universe
カプースチン:8つの演奏会用エチュード 作品40
Ⅰ. プレリュード
Ⅱ. 夢
Ⅲ. トッカティーナ
J.S.バッハ:インベンション 第13番 イ短調
カプースチン:8つの演奏会用エチュード 作品40
Ⅳ. 思い出
Ⅴ. 冗談
J.S.バッハ:インベンション 第4番 ニ短調
カプースチン:8つの演奏会用エチュード 作品40
Ⅵ. パストラール
J.S.バッハ:インベンション 第14番 変ロ長調
カプースチン:8つの演奏会用エチュード 作品40
Ⅶ. 間奏曲
Ⅷ. フィナーレ
パルティータ第2番の構成は、下記の6曲。
Ⅰ. Sinfonia シンフォニア
Ⅱ. Allemande アルマンド
Ⅲ. Courante クーラント
Ⅳ. Sarabande サラバンド
Ⅴ. Rondeau ロンド
Ⅵ. Capriccio カプリッチョ
自分はこれまで、ロンドとカプリッチョが好きで、
YouTubeやAmazon musicでアルゲリッチ様の演奏を繰り返し聴いていた。
シンフォニア~サラバンドの4曲はすっ飛ばして、
ロンドとカプリッチョのみをひたすら繰り返す、という変な聴き方をしていたのだ。
でも今回、かてぃん氏の演奏を生で聴いて、好みが一変した。
今は、シンフォニアとアルマンドが大好きになり、この2曲をひたすら繰り返し聴いている。
あ、かてぃん氏のパルティータ第2番の動画や録音が見当たらないので、
アルゲリッチ様のだけれど。
そう、ロンドとカプリッチョばかり聴いていたので、
シンフォニアが始まった時、パルティータ第2番の曲だとわからなかった。
その前の曲の「主よ、人の望みの喜びよ」のしっとりとした演奏に続いて、
激しくドラマティカルにスタートしたシンフォニア。なんかカッコいい曲だなーと思った。
冒頭のドラマティックなパッセージの後に、ちょっと悲し気なメロディが淡々と続く。
そしてその後、アップテンポに切り替わってからの、
情熱的で、たたみかけるような演奏には鳥肌が立ちそうだった。
そのシンフォニアに続いてのアルマンドは、
切なく情感たっぷりで、胸の芯の芯まで沁み渡るようだった。
こんなありふれた言葉でしか表現できなくてお恥ずかしいけれど、
ま、とにかく、かてぃん氏のパルティータ第2番は、めちゃ素敵だったのだ。
しかし日ごろ、ロンドとカプリッチョしか聴いてなくて、
どっからパルティータが始まったのかわからなかった自分。
あの素敵な曲は何?と、家に帰ってからYouTubeで動画を探して聴いてみて、
そっか、やっぱあそこからがパルティータ第2番だったんだ、とやっと理解したのだった。
そして、アルゲリッチ様のシンフォニアとアルマンドを繰り返し聴く日々が始まった。
これは、メンタルをやられているときにお酒とともに聴くと、最高の癒しになる。
かてぃん氏のパルティータ第2番も、早くCDにでもして頂きたいものだ。
このツアーのLIVEがいいな。
コンサート終了後もこの曲が頭から離れず、YouTubeで繰り返し聴き、
ついには自分も弾きたくなって、初見してみた。
楽譜は、パルティータの第1番を弾きたくなった時に買った
第1番から第6番まで全部載ってるやつがある。
その第1番だって、通しで何度か弾いた後放置して、
また譜読みやり直さなきゃ、みたいなところで止まってるのに、
さらに弾きたい曲が増えてしまった。
練習を重ねれば自分なりにそこそこ弾けるようになりそうだけど、
こう、あれもこれもと弾き散らかすばかりでいいものだろうか・・
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