今年に入ってから、去年チケットが当選して以来楽しみでたまらなかった、
人生初のピアノコンサートに行ってきた。
今日はその時のことを書きたい。
書きたいことがありすぎるので、何回かに分けてシリーズ化してみようと思う。
行ったのは、「Cateen かてぃん」のYouTube名で有名な、
角野隼斗氏の、全国ツアー 2023 “Reimagine”
これがもう、最高。感動しまくりだったのだ。
いやー、痺れたのなんの。今だにその余韻に浸っている。
コンサートの後、ひどくメンタルをやられることがしばしばあったのだが、
この余韻のおかげで、だいぶ救われた。
価値の高い素晴らしい音楽に触れることは、こんなにも救いになるのだと知ったのだ。

角野氏は、一昨年に開催されたショパンコンクールに参加された。
YouTubeでの活動が有名だったこともあり、
日本人コンテスタントの中では、一番の注目の的だった。
自分が初めて角野氏を知ったのもYouTubeだった。
木枯らしのエチュードが聴きたくてYouTubeを徘徊していたら、
角野氏の動画に行きついたのだ。
角野氏はその時点でもう既にかなり有名なYouTuberだったようだが、
情報に疎い自分はそれまでは全く知らなった。
何この若者、かてぃん? と、あまり期待せずに聴いてみたのだが、
聴いてびっくり。そのハイレベルな演奏に度肝を抜かれた。
で、気になってググってみたら、色々出てくる。
もともとは幼い頃からずっとクラシックピアノを習われていて、
東大在学中にはピティナピアノコンペティションで特級グランプリ受賞した、とのこと。
なるほど、上手いわけだ。しかも東大卒とは。
それからは時々、角野氏のYouTubeにアップされている色々な演奏動画を視聴したり、
ショパンコンクールをオンラインで追っかけたりして、その素晴らしい演奏に圧倒されていた。
そのショパンコンクールではセミファイナル(3次予選)で惜しくも敗退。
それでも2位に入賞した反田恭平氏に負けないくらい、その人気は高い。
角野氏は、正統派のクラシックピアノはもちろんのこと、
それ以外に、クラシックピアノ曲をご自身でジャズっぽくアレンジしたりして、
独自の作曲・演奏活動をされている。
しかしどうも自分はその、クラシックとジャズの融合、
みたいなのがあまり好きではなかったのだ。
自分はやっぱ、ピアノは、こてこての王道クラシックが好きなのだ。
ジャズピアノはそれはそれでカッコイイとは思うけど、
クラシックとジャズの混ぜこぜ、みたいなのがあまり自分好みではなかった。
そんなわけで角野氏については、演奏をすごいと思いつつも、
特別ファンというほどでもなかった。
しかし、今や時の人と言っても過言ではない、かてぃんの全国ツアー。
特別ファンでなくても、これを逃す手はない。情報提供してくれた兄に感謝。
残念ながらその兄は出遅れて、チケットが取れなかったみたい、かわいそうに。
おかげさまで自分はラッキーなことにS席をゲットすることが出来た。
で、肝心の当日の演奏はどうだったのか。
最高ーーによかった。
正統派のクラシックピアノ曲はもちろん、
それまで自分があまり好きではなかった、クラシックとジャズの融合曲に至るまで、
深く感動することが出来た。
人の嗜好を一瞬にして変えてしまうほどの魅力的な演奏だったのだ。
素晴らしい生演奏というのは、人の価値観を、人生を変えるほどの、
ものすごいパワーを秘めているのだと知った。
オープニングのトークで、角野氏はこんなことを言っていた。
「皆様それぞれ、クラシック音楽に対する思いが色々あるかと思いますが、
今日は、一度それを全て取り払って、演奏を聴いていいただければと思います。」
そうおっしゃるとおりに、まっさらな状態で聴くことにした。それがよかったのだと思う。
もし自分がそれまでの嗜好のままに、正統派クラシックピアノの演奏を期待しつつ聴いていたら、
こんなに感動できなかったかもしれない。
次の記事からは、コンサートの様子や、演奏された曲について、
もう少し詳しく書いていきたいと思う。
コメント
まぁ実際こんなにカッコイイからお宅のコスプレしてそのギャップが楽しめるんでしょうね。
お兄様も音楽関係がお好きなのですか?
兄妹共通のご趣味で良いですね。
兄は聴くのが好きなだけで、楽器はできません。