前記事の続き。
ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」を弾きたい、
という思いから、ピアノを再開することになった自分。
再開といっても、ピアノ教室に通ったり先生についたりして
レッスンを受けたわけではなく、自分一人で好きな時に好きな曲を弾く程度。
パヴァーヌ以外にも弾いてみたいと思った曲をいくつか弾いた。
・主よ、人の望みの喜びよ
・幻想即興曲
・月の光
・悲愴
などなど。
コンスタントに弾いていたわけではなく、本当に弾きたくなった時にだけ。
しばらく弾くとすぐに飽きて、また何年も弾かなくなったりした。
弾いては、やめ、また再開しては、しばらく弾かなくなる、の繰り返し。
ピアノマイブームは、不定期に訪れて、どれも一過性のものだった。
その度に、ああ、自分はやっぱりそれほどピアノが大好きではないんだな・・・
と、残念な気持ちになったりした。
趣味と言えるほどでもなかったのだ。
ところが、数年前に何年かぶりにまた訪れたピアノマイブーム。
ちょうどコロナが流行る年の正月だ。
地域の役員になってしまったのがきっかけだ。
田舎の自治体というのは本当にめんどくさい。
正月早々連日で役員の集まりがある。もう勘弁してくれ。
「ちっ、これじゃどこにも行けないじゃないか」と不貞腐れていた。
そして、そうだ、ピアノでも弾くか、と何気に思いついたのだ。
それまではもう何年も「弾かないモード」に入っていたのだけれど。
何を弾こうか? とりあえず今まで弾いていた上記の曲などを弾いてみた。
長いブランクがあると取り戻すまでに時間がかかる。
けれどなぜか今回のピアノ再開は、めちゃめちゃ楽しい♪ と感じたのだ。
なぜなのか理由はわからなかった。今でもわからない。
違う曲も弾きたい。もっと色々な曲を弾いてみたい。
そして、もっともっと上達したい! そんな思いが強くなった。
突如芽生えた強烈なピアノ愛に自分でも戸惑いながら、
弾きたいと思う曲の楽譜を買ってきては、寸暇を惜しんで弾きまくった。
コロナの自粛生活も、ピアノのおかげで少しも苦痛じゃなかった。
そして、とあるピアノの先生のレッスンを受けることに。
身バレが怖いので、レッスンについての詳細な記述は控えようと思う。
強いピアノ愛は今現在も進行中。
多分もう、生きているうちは冷めることはないだろうと思える。
残りの人生をピアノに捧げて生きていきたい。
今、心の底からやっと、ピアノを習わせてくれた母親への感謝の気持ちを感じられる。
「いつかやっててよかった思う時が来るから」、という母の言葉。
それは本当だった。
以上です。
これからも自分とピアノについて、不定期だけどこのブログに綴っていこうと思う。
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