自分は、友達はゼロではないが、少ない。
そうは言っても若い頃は、結婚式に呼んでくれた学生時代の友達は結構いた。
今は彼女たちとの付き合いは数名の幼馴染を除いて、ほぼない。
現在友達付き合いがあると言えるのは、社会人になってから知り合ったほんの数名。
それぞれ1対1の付き合いがもう10年、20年以上続いている。
どんな付き合いかというと、たまに会って、ごはんとかドライブとかに一緒に出かけるのだ。
しかし彼女たちとの付き合いも、コロナ禍で疎遠になっていた。
LINEとかメールでたまに連絡を取り合ってはいたが。
もう20年近くも月1ペースでランチをするという付き合いのランチ友達から、
久々に連絡があった。
毎年この時期には2人でクリスマス&忘年会ランチをするのだ。そのお誘いである。
しかし、断ってしまった。どういうわけか、彼女に会いたくない。
彼女は自分より2つ3つ年上で、
自分の弱い部分ダメな部分も包み隠さず話せるお姉さんのような存在だったのだが。
完璧な人、というのはこの世に存在せず、人間だれしも欠点を持っている。
この自分だって、欠点だらけである。
それなのに、コロナ禍で会えない期間、なぜか彼女の欠点ばかりが異様に気になりだし、
許しがたいほどの嫌悪感がこみ上げるのを自分でも抑えることができなくなった。
一体なぜ? このタイミングで?
彼女の欠点については、長い付き合いの中で熟知していた。しかし許容出来ていたのだ。
だって自分にだって欠点はいっぱいあるのだから。
それなのに、ここへ来て、彼女の欠点が許せなくなってしまった。
だから会いたくない。『大嫌い』『もう一生会わなくていい』とすら思ってしまった。
彼女に対する不満をLINEでぶちまけ、クリスマス&忘年会ランチを断った。
それについての自分の心境は、罪悪感と寂しさと爽快感が入り混じった感じだ。
また一人、友達が減ってしまった。
でも、もしかすると自分は、友達がゼロであっても
案外心地よく生きていける性質なのかもしれない。
『誰とも付き合いたくない』『別に友達いらない』願望は、思春期ぐらいから感じていた。
しかし、それを実行に移すのは勇気がいることだ。
友達が多い方が人間的に優れている、みたいな価値観は昔から根強く世界に蔓延してるから。
まあ、昔より今の方が『ソリタリー』なんてワードも頻繁に目にするようになり、
だいぶ生きやすくなったのかもしれない。
自分は多分、ソリタリーなんだと思う。そのことを恥じることなく受け入れてみようと思う。
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